Ahmad Jamal

マイルスに影響を与え、ジャズ・ファン以外の音楽ファンをも満足させる職人　1930～

　1930年7月2日ペンシルヴァニア州ピッツバーグ生まれ。ばりばりの現役。日本のジャズ・ファンの殆どはマイルス・ディヴィスがらみでアーマッド・ジャマルを知ったのではないだろうか。マイルスがジャマルに傾倒していたことを示すエピソードは数多い。キース・ジャレット、ジャッキー・テラソン、ゴンサロ・ルバンカ等が小粋に演奏したスタンダードやバラードにも、ジャマルの影を強く感じることがある。と言ってもジャマルが単にミュージシャンに受ける存在だけではないのは、1958年のアルバム『』バット・ノット・フォー・ミー』がビルボード誌のヒット・チャート3位まで達したことでも明らか。1981年にモータウンから出した『ナイト・ソング』もジャマルならではのブラック・ミュージックだった。
Dr.NAKAJIMA著