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シンフォニックメタルはヘヴィメタルから派生した音楽のジャンルの一つ。オーケストラや合唱とのアンサンブルを軸としたサウンドがシンフォニー(交響曲)を想起させるため、こう呼ばれる。リード・ボーカルにオペラを思わせる声楽的な技巧を取り入れたものは特にオペラティック・メタル(オペラ・メタル)とも呼ばれる。必ずしも交響曲やオペラの形式に倣ったものではない。

概要

ロックやメタルが発展する過程においてオーケストラとの共演は、『ディープ・パープル・アンド・ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ』(ディープ・パープル、1970年)を初めとする様々な試みが行われてきた。その後プログレッシブロックやネオクラシカルメタルなどでクラシック音楽とのクロスオーバーは高度になっていき、やがて『Yeah! Yeah! Die! Die! Death Metal Symphony in Deep C』(ワルタリ、1996年)などを経て、シンフォニック・メタルもその潮流の一つとなってきた。

このジャンルが登場した当初はシンセサイザーやサンプラーをオーケストラとしてサウンドを構築していたバンドが多かったが、人気が高まるにつれてフル・オーケストラを使用するバンドが増えている。

音楽性と歴史

シンフォニックメタルの“ビッグバン”は1997年にあったと言っても過言ではない。最初にこのジャンルに貢献したのはセリオンと言われている。デスメタルからゴシックメタルへと傾きつつあった音楽性に生オーケストラを導入した結果これに成功し、アルバム『セリ』(1997年)によりシンフォニックメタルを世間に知らしめた。

この潮流に乗って躍り出たのが同じく1997年にデビューしたウィズイン・テンプテーションとナイトウィッシュである。前者はまずデスメタルをベースにしたゴシックメタル系のサウンドでデビュー。シャロン・デン・アデルの可憐な歌声を前面に押し出した楽曲、緩急巧みなシンセサイザーと生オーケストラによるオーケストレーションで大きな人気を得る。後者は当時の潮流であったヘヴィネスとメロディックスピードメタルを組み合わせたサウンドに重厚なシンセサイザーのオーケストラを重ね、さらにクラシカルなオペラ調の歌唱を乗せるという独特のサウンドで人気を得て、ついにミリオンセラーとなるまでに至った。

そして同じく1997年に現れたのが、“ハリウッドメタル”を標榜するラプソディーである。シンセサイザー(後にオーケストラも)を大々的に導入した大仰なサウンド志向で、ハリウッド映画音楽のようなヘヴィメタルを作り上げた(歌詞のテーマにハイ・ファンタジーを取り上げ続けるため、ゲームミュージックに近いとして「RPGメタル」とも呼ばれる)。

こうした流れに乗ってフォロワーも続々と登場し、シンセサイザーとオーケストラによるサウンドをヘヴィメタルのリズムに乗せるというシンフォニックメタルのうねりは、今やヨーロッパを中心に一大流行となっている。

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