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Wiki

  • リリース日

    1967年 1月 4日

  • 再生時間

    11曲のトラック

ハートに火をつけて(原題:The Doors)は、アメリカのロックバンド、ドアーズのデビュー・アルバム。1966年秋に録音され、翌年の1月に発売された。収録曲の「ハートに火をつけて」がファンの強い要望によってシングルカットされ、全米1位を獲得するなど熱狂的に受け入れられた。このアルバムに収められている「ジ・エンド」は映画『地獄の黙示録』でも用いられた。

後にロック文学ともいわれるよう革新的で難解な詩と、トリップしたような音楽の組み合わせが特徴。歌詞そのものは評論家の多くに「つかみどころがない」と評価されるも、音楽、ルックスなどが、ベトナム戦時下当時のヒッピー層に熱狂的に受け入れられた。その結果、思わぬ事に、バンドは反戦、反体制のシンボルとされ、政治的な発言を求められるようになり、ついにはアメリカ国内にて保守層の攻撃対象に至る発端となった。ドアーズの音楽と詩を正当に解釈していた者は、限られた一部に過ぎなかったと考えられる。

やがてジム・モリソンの死を経ても、彼らの音楽は消える事が無かった。90年代に彼らの映画がヒットした時期に一致して世界的にロックの歌詞が見直される時代が到来、ドアーズはさらに普遍的な評価を得るに至った。本作は彼らのデビュー作にして最高傑作であるといえるが、それは、「バンドのデビューまでにジムが長年にわたり詩を書きためていたこと」「デビューまでにバンドが毎晩のように少ないギャラでバーのステージに出演し、演奏しながら曲を練り上げていった事」「後の作品のように、政治がらみ、アル中などの問題を抱え込む前の作品だったこと」があげられる。

ジョン・デンスモアは後の著書で、このアルバムに関しては、レコーディングのトラックが少なく、ドラムとベースとギターは同一トラックに一発撮りであったと語っている。

1.ブレイク・オン・スルー - Break on through (to the other side)

ファーストアルバムの初頭の曲にして、バンドの方向性を示した曲であるといえる。ここで other side というのは現実ではない世界、ジム曰くsub conciousnesの側である。発表当時は she gets high の high 部分が問題ありとして消去されていたが、1999年の『コンプリート・スタジオ・レコーディングス』で high の入ったバージョンが発表された。

2.ソウル・キッチン - Soul kitchen

大勢で飲食する楽しさを描いた曲。ライブでは、歌詞の一部を変えて歌われる事が多く、ファンを熱狂させた。

3.水晶の舟 - Crystal ships

刹那的な恋愛を描いた作品。デンスモアは、この曲が実は、バンドそのものを描いた曲なのだと自伝の中で発言している。

4.20世紀の狐 - Twentieth century fox

狐というのは英語で美人美男子のこと。

5.アラバマ・ソング - Wiskey bar(Alabama song)

ブロードウェイミュージカルからパクった、とメンバーが発言。元はベルトルト・ブレヒトとクルト・ワイルのオペラ『マハゴニー市の興亡』(1930年)からのナンバー。ドイツ語のオペラだが、その中でもこの曲は英語で歌われている。

6.ハートに火をつけて - Light my fire

ドアーズ最大のヒット作にして不朽の名作である。ギタリストのロビー・クリーガーによる作品で、歌詞も元々彼が書いたものだったが、ジムに書き換えられたらしい(ドアーズの曲でこのようにして作られた曲はあまり多くない)。間奏が3分以上もあり、マンザレクのオルガンソロとロビーのギターのバトルが聴けるが、シングルでは長すぎる事からカットされてしまっている。

7.バック・ドア・マン - Back door man

ライブ向きの曲で非常に好んで演奏された。ウィリー・ディクスンのカバー。ライブでは、「アラバマ・ソング」とのメドレーで取り上げられる事が多かった。

8.君を見つめて - I looked at you
9.エンド・オブ・ザ・ナイト - End of the night
10.チャンスはつかめ - Take it as it comes
11.ジ・エンド - The end

言わずと知れた長編問題作であり、ドアーズの代名詞と言ってよい名作。エディプス王の有名な話が中心に書かれているといわれており、特に曲後半の歌詞については、未だに議論を呼んでいる。録音の際には、ジムやバンドのテンションが上がりすぎてしまい、1曲を通して満足できる演奏が得られなかった為、別々のテイクを途中でつないで1曲にまとめており、よく聴くと途中で編集箇所が分かる。ライブにおいては、この曲が一つのクライマックスであり、曲の演奏が始まる前から、ジムが観客の緊張を高める様に煽り立て、やがて静かに演奏が始まっていった。間奏のシャッフル部分では、ジムが回りながら踊り、最後に倒れこむ事が度々あり、それを楽しみにコンサートにやってきていた者も多かったと聞く。演出というが、実際にはシャーマン的な色彩のもので本人が気絶してしまったこともあったという。

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